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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 腎・尿路疾患

排尿障害

著者: 松岡啓1

所属機関: 1久留米大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.500 - P.502

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 排尿障害は,尿排出と蓄尿に関する障害があり,これらは下部尿路(膀胱と尿道)の機能障害であり,そこから発生する多彩な症状を下部尿路症状(LUTS)という.すなわち,LUTSは排尿症状,蓄尿症状,排尿後症状の3つに大別され,問診時には障害がどの部位にあるのかを推定しながら患者の症状ならびに随伴症状をよく聞き出す必要がある.LUTSの原因疾患は,神経因性膀胱,前立腺肥大症,前立腺癌,膀胱腫瘍,膀胱結石,膀胱炎,飲水過多,糖尿病,尿崩症,心不全,加齢,心因性と多岐にわたるので原因疾患を特定し,的確な治療により症状が改善することを理解してもらう.本稿では過活動膀胱に焦点を当てて概説する.

参考文献

1) Abrams P, et al:The standardization of terminology in lower urinary tract function. Neurourol Urodyn 21:167-178, 2002
2) 本間之夫:排尿に関する疫学的研究.日本排尿機能学会誌 14:1-12, 2003
3) 日本排尿機能学会,過活動膀胱ガイドライン作成委員会(編):過活動膀胱診療ガイドライン,Blackwell Publishing, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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