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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 精神疾患

うつ病

著者: 大野裕1

所属機関: 1慶應義塾大学保健管理センター

ページ範囲:P.558 - P.561

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 うつ病は再発性の高い疾患である.患者には,①抗うつ薬の効果発現までには服薬後1~3週間の期間が必要である,②薬物療法の効果を上げるためには十分な量をきちんと服薬することが重要であり,副作用を避けるためにも自己判断で急に薬を中断しないようにする,③症状が改善した後も半年~1年は予防的に服薬を続ける必要があり,3回以上再発している場合などには,高血圧などと同じように,一生にわたって服薬することが望ましい,と説明する.

参考文献

1) American Psychiatric Association Committee on Nomenclature and Statistics:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders(4th ed). American Psychiatric Association, Washington DC, 2000〔高橋三郎,大野 裕,染矢俊幸(訳):DSM-Ⅳ-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル,医学書院,2002〕
2) 大野 裕:「うつ」を治す,PHP新書,PHP研究所,2000
3) 大野 裕:こころが晴れるノート─うつと不安の認知療法自習帳,創元社,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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