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特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 精神疾患
統合失調症
著者: 春日武彦1
所属機関: 1都立墨東病院精神科
ページ範囲:P.569 - P.571
文献購入ページに移動 統合失調症は,幻覚・妄想・興奮といった「派手な」急性期症状と,ひきこもりやうつ病にも似た「はっきりしない」慢性期症状とで構成される.思春期を中心に発症のピークがあり,ほぼ生涯に及ぶ慢性疾患である.社会生活を送っている患者の多くは,むしろ「はっきりしない」症状や形骸化した妄想をもったままひっそりと暮らしており,診断は容易ではない.治療において,服薬の継続はほぼ必須である.
参考文献
1) 春日武彦:援助者必携―はじめての精神科,医学書院,2004
2) 倉知正佳・他(編):分裂病の治療ガイドライン.精神科治療学 15(増),星和書店,2000
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