icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 耳鼻咽喉疾患

副鼻腔炎

著者: 飯田政弘1

所属機関: 1東海大学医学部専門診療学系耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.619 - P.621

文献購入ページに移動
 副鼻腔の炎症性病変を総称して副鼻腔炎と呼ぶ.急性副鼻腔炎は二次的な細菌感染症であり,慢性は細菌感染,Ⅰ型アレルギーによるもの,アレルギー素因を伴うもの,アレルギー性鼻炎を合併したものや,好酸球性副鼻腔炎,副鼻腔真菌症,歯性副鼻腔炎などがある.副鼻腔の換気障害と排泄障害が主因となる.副鼻腔炎の有病率は3~4%で,細菌感染によるものが減少傾向にあり,アレルギーが関係するものが増加している1).原因を突き止め,適切な治療が必要となる.

参考文献

1) 夜陣紘治:慢性副鼻腔炎の病態と治療―粘膜・骨病変の視点から.第102回日本耳鼻咽喉科学会総会,宿題報告モノグラム,2001
2) 西村忠郎・他:第3回耳鼻咽喉科領域感染症臨床分離菌全国サーベイランス結果報告.日本耳鼻咽喉科感染症研究会会誌 22:12-23, 2003
3) 馬場俊吉・他:第2回耳鼻咽喉科領域感染症臨床分離菌全国サーベイランス結果報告.日本耳鼻咽喉科感染症研究会会誌 18(1):48-63, 2000
4) 羽柴基之・他:慢性副鼻腔炎に対するマクロライド療法のガイドライン(試案).Jpn J Antibio 51(Supple A):86-89, 1997
5) 春名眞一・他:好酸球性副鼻腔炎.耳展 44:195-201, 2001
6) 石戸谷淳一,小松正規,佃  守:好酸球性副鼻腔炎の概念と治療方針.JOHNS 22:55-59, 2006
7) 竹野幸夫,夜陣紘治:副鼻腔炎の病態の変遷.JOHNS 22:5-9, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?