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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 耳鼻咽喉疾患

扁桃炎と扁桃肥大

著者: 加我君孝1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.622 - P.624

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 扁桃とは口蓋扁桃のことをいう.その扁桃炎はほとんど両側に生じる.扁桃はリンパ組織であり,外部から侵入する病原菌に対する防御機構の第1の関門でリンパ球が主である.保存的治療にかかわらず繰り返す場合は手術で摘出することが勧められる.扁桃の感染巣が自己免疫疾患と関係がある場合は摘出することで症状は軽減する.扁桃炎はないが,扁桃組織の増殖により肥大化している場合,睡眠時に無呼吸を生じることがあるので,自然の眠りを回復させ,突然死を予防するために摘出術が勧められる.

参考文献

1) 加我君孝・他(編):新臨床耳鼻咽喉科学3,p272,中外医学社,2002
2) 坂田英明,加我君孝:小児における睡眠時無呼吸症候群―症例からみる難治性疾患の診断と治療,国際医書出版,2004
3) Fujita S, et al:Surgical correction of anatomic abnormalities in obstructive sleep apnoea syndrome;uvulopalatopharyngoplasty. Otolaryngol Head Neck Surg 89:923-934, 1981
4) 藤原啓次,山中 昇:扁桃病巣疾患の考え方.耳鼻臨床 99:424-425, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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