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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻12号

2006年11月発行

文献概要

特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか 物理・化学的因子による疾患

虫刺症

著者: 塩原康正1 平田博国1 林ゆめ子1 福田健1

所属機関: 1獨協医科大学呼吸器・アレルギー内科

ページ範囲:P.636 - P.639

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 虫刺症とは,虫による刺交,血の吸引が原因による皮膚を介して侵入する経皮性アレルギー(局所の腫脹,蕁麻疹,アナフィラキシーなど)を引き起こす.本邦では,蚊,ムカデ,ケムシ,ハチ,毒蛾,アブ,ブユ,ノミ,ダニ,シラミ,疥癬,クラゲなどの虫刺症が問題となっている.刺傷時期は,毎年4~9月にかけて多く報告されている.通常,刺傷後30分以内に,そう痒感を伴うやや隆起した赤い発疹が出現する.そして,1~2時間後には,発疹は消失または軽減するが,6~48時間後に再度そう痒感を伴う赤い発疹が出現し,時に水疱形成することもある.また,ハチ刺傷において,毎年20~30名ほど死亡しており,虫刺症のなかでも最も重篤な全身症状(即時型アレルギー反応:アナフィラキシー)が出現することがある.

参考文献

1) Barnard JH:Nonfatal results in third-degree anaphylaxis from hymenoptera stings. J Allergy 45:92-96, 1970
2) Hirata H, et al:Efficacy and safety of rush immunotherapy in patients with Hymenoptera allergy in Japan. Asian Pac J Allergy Immunol 21:89-94, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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