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今月の主題 理解しよう! 下痢と便秘 下痢の特殊病態―診断および治療
Clostridium difficileによる下痢
著者: 上原由紀1 古川恵一1
所属機関: 1聖路加国際病院内科感染症科
ページ範囲:P.2023 - P.2025
文献購入ページに移動Clostridium difficileは,抗菌薬投与などに伴う腸内細菌の菌交代現象によって増加し,産生するtoxinが下痢を引き起こす.
軽度の下痢から偽膜性腸炎,劇症型腸炎までさまざまな臨床像を示し,致死的となる場合もある.
診断には便中toxin検出や内視鏡,腹部CTが有用である.
治療はメトロニダゾールやバンコマイシンの内服が主となるが,再感染や他の患者への伝播を予防するために接触感染予防策の徹底も必要である.
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