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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻13号

2006年12月発行

文献概要

今月の主題 理解しよう! 下痢と便秘 下痢の特殊病態―診断および治療

Clostridium difficileによる下痢

著者: 上原由紀1 古川恵一1

所属機関: 1聖路加国際病院内科感染症科

ページ範囲:P.2023 - P.2025

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ポイント

Clostridium difficileは,抗菌薬投与などに伴う腸内細菌の菌交代現象によって増加し,産生するtoxinが下痢を引き起こす.

軽度の下痢から偽膜性腸炎,劇症型腸炎までさまざまな臨床像を示し,致死的となる場合もある.

診断には便中toxin検出や内視鏡,腹部CTが有用である.

治療はメトロニダゾールやバンコマイシンの内服が主となるが,再感染や他の患者への伝播を予防するために接触感染予防策の徹底も必要である.

参考文献

1) Muto CA, et al:A large outbreak of Clostridiium difficile-associated disease with an unexpected proportion of deaths and colectomies at a teaching hospital following increased fluoroquinolones use. Infect Control Hosp Epidemiol 25:273-280, 2005
2) Limaye AP, et al:Pseudomembranous colitis caused by a toxin A(-)B(+)strain of Clostridium difficile. J Clin Microbiol 38:1696-1697, 2000
3) Wenisch C, et al:Comparison of vancomycin, teicoplanin, metronidazole, and fusidic acid for the treatment of Clostridium difficile-associated diarrhea. Clin Infect Dis 22:813-818, 1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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