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文献概要
今月の主題 理解しよう! 下痢と便秘 内科診療でよく遭遇する便通異常
高齢者の便通異常
著者: 伊藤康太1
所属機関: 1コーネル大学医学部一般内科
ページ範囲:P.2054 - P.2056
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高齢者の便秘と便失禁を,加齢に伴う生理的変化とみなすべきではない.
高齢者で最も高頻度の便失禁は,宿便に伴う溢流性便失禁である.
便失禁が受動性か切迫性かは,鑑別の鍵となる病歴である.
直腸診は高位の宿便を除外するのに十分ではない.
高齢者の便失禁の多くは,適切な治療で改善する.
高齢者の便秘と便失禁を,加齢に伴う生理的変化とみなすべきではない.
高齢者で最も高頻度の便失禁は,宿便に伴う溢流性便失禁である.
便失禁が受動性か切迫性かは,鑑別の鍵となる病歴である.
直腸診は高位の宿便を除外するのに十分ではない.
高齢者の便失禁の多くは,適切な治療で改善する.
参考文献
1) Wald A:Faecal incontinence in the elderly. Drugs Aging 22:131-139, 2005
2) Potter J:Management of bowel problems in older people;An update. Clin Med 5:289-295, 2005
3) Madoff RD:Faecal incontinence in adults. Lancet 364:621-632, 2004
4) Stevens TK, et al:Fecal incontinence in elderly patients;Common, treatable, yet often undiagnosed. Cleveland J Med 70:441-448, 2003
5) Tariq SH:Fecal incontinence in the elderly patient. Am J Med 115:217-227, 2003
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