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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻13号

2006年12月発行

文献概要

今月の主題 理解しよう! 下痢と便秘 内科診療でよく遭遇する便通異常

神経・精神疾患患者の便通異常

著者: 舌津高秋1 金子宏1 山本紘子1

所属機関: 1藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院神経内科(心療内科)

ページ範囲:P.2065 - P.2067

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ポイント

Parkinson病では発症早期から便秘が出現し,進行期ではほぼ必発となる.Parkinson病治療薬は概して腸管運動を抑制する作用があり,便秘を増悪させやすい.

内科を受診するうつ病患者は,いわゆる仮面うつ病として下痢や便秘を主訴とすることも多い.うつ病と過敏性腸症候群の合併も頻度が高い.

抗うつ薬(特に三環系)や抗精神病薬を内服中の患者では,副作用として便秘をしばしば認める.

参考文献

1) Albanese A, et al:The autonomic nervous system and gastrointestinal disorders, Appenzeller O (ed):Handbook of Clinical Neurology 75;The Autonomic Nervous System II, pp613-663, Elsevier, Amsterdam, 2000
2) 榊原隆次,内山智之,服部孝道:自律神経障害,「脳の科学」編集委員会(編):パーキンソン病のすべて(「脳の科学」増刊号),pp85-88,星和書店,2004
3) 中井吉英:うつを伴う身体疾患へのプライマリ・ケア,桂 戴作(編):プライマリ・ケアにおけるうつ病(うつ状態)診療のポイント,pp109-116,トーア総合企画社,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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