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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻2号

2006年02月発行

文献概要

今月の主題 ブレインアタック2006―t-PA時代の診断と治療 ガイドラインに基づくブレインアタック治療

脳出血ガイドライン

著者: 伊藤義彰1

所属機関: 1永寿総合病院神経内科

ページ範囲:P.252 - P.255

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ポイント

・脳出血の予防では,高血圧,過量飲酒,運動不足への対策が重視される.

・急性期には血圧,頭蓋内圧,呼吸の管理が重要で,痙攣,消化管出血の合併に気をつける.

・急性期手術治療についてはエビデンスに乏しいが,被殻,皮質下,小脳の出血では大きさや意識レベルに応じて手術を考慮してもよい.

・血栓溶解療法や抗血栓療法中に発症した脳出血では,起因薬剤の中止,採血による凝固系の評価,薬剤による凝固系の補正をしたうえで,部位・病態によっては手術を考慮する.

参考文献

1) Broderick JP, et al:Guidelines for the management of spontaneous intracerebral hemorrhage;A statement for healthcare professionals from a special writing group of the Stroke Council, American Heart Association. Stroke 30:905-915, 1999
2) 後藤文男,田崎義昭,福内靖男:高張グリセロール静脈内投与による神経疾患の治療.II. 10%(W/V)グリセロール,5%(W/V)フラクトース加生理食塩水(CG-A30)の臨床効果について.臨床と研究 55:2327-2335,1978
3) Mendelow AD, et al:Early surgery versus initial conservative treatment in patients with spontaneous supratentorial intracerebral haematomas in the International Surgical Trial in Intracerebral Haemorrhage(STICH);A randomised trial. Lancet 365:387-397, 2005
4) Hirsh J, et al:American Heart Association/American College of Cardiology Foundation guide to wafarin therapy. J Am Coll Cardiol 41:1633-1652, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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