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今月の主題 ブレインアタック2006―t-PA時代の診断と治療 ガイドラインに基づくブレインアタック治療
くも膜下出血治療ガイドライン
著者: 飯原弘二1
所属機関: 1国立循環器病センター脳神経外科
ページ範囲:P.256 - P.259
文献購入ページに移動・くも膜下出血の発生頻度は,本邦では人口10万人あたり約20人程度と諸外国に比較して多く,年齢調整死亡率では男性でほぼ横ばいであるのに対して,女性では倍増している.
・くも膜下出血の予後不良に関係する因子として,入院時の神経学的状態,特に意識レベルが重要な決定因子である.Hunt and Hess やGlasgow Coma Scale (GCS)の合計点をもとに5段階に分類した,World Federation of Neurological Surgeons (WFNS)分類が汎用されている.
・破裂脳動脈瘤の初期治療として再出血の予防が最も重要であり,重症度,年齢,合併症などに応じて,開頭手術(クリッピング術),血管内治療(コイル塞栓術)を行う.
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