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今月の主題 ブレインアタック2006―t-PA時代の診断と治療 脳卒中慢性期の管理
観血的処置(抜歯,内視鏡,大手術)における抗血栓薬の管理
著者: 矢坂正弘1
所属機関: 1国立病院機構九州医療センター脳血管センター・臨床研究部脳血管内科
ページ範囲:P.311 - P.313
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・ワルファリン療法を中断すると約1%の頻度で血栓症や塞栓症を発症し,その多くは重症である.
・抜歯は原疾患に対する適切な抗血栓療法(ワルファリンや抗血小板療法)継続下での施行が望ましい.
・大手術時には抗血栓薬を休薬せざるを得ないが,その間に半減期の短いヘパリンを併用することによって抗血栓薬非施行時間を短くする.
・ワルファリン療法を中断すると約1%の頻度で血栓症や塞栓症を発症し,その多くは重症である.
・抜歯は原疾患に対する適切な抗血栓療法(ワルファリンや抗血小板療法)継続下での施行が望ましい.
・大手術時には抗血栓薬を休薬せざるを得ないが,その間に半減期の短いヘパリンを併用することによって抗血栓薬非施行時間を短くする.
参考文献
1) 循環器疾患における抗凝固・抗血小板薬療法に関するガイドライン研究班:循環器疾患における抗凝固・抗血小板薬療法に関するガイドライン.Circ J 68(Suppl IV):1153-1219, 2004
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