文献詳細
文献概要
連載 Case Study 診断に至る過程・2
シリアスな腰痛
著者: 松村正巳1
所属機関: 1石川県立中央病院 内科
ページ範囲:P.350 - P.355
文献購入ページに移動本シリーズではCase Studyを通じて鑑別診断を挙げ,診断に至る過程を解説してみたいと思います.どこに着目して鑑別診断を挙げるか,次に必要な情報は何か,一緒に考えてみませんか.さて,今回の患者さんです.
病歴&身体所見
68歳,男性
主 訴:腰痛
現病歴:腰痛が出現した7週間前までは元気であった.腰痛は徐々に悪化し,安静時も痛くなってきた.2週間前からは食欲低下,全身倦怠感,夜間の頻尿が出現した.かかりつけ医を受診したが,腰痛の原因はわからなかった.昨日からは腰痛がさらに悪化し,動けなくなった.今朝からは受け答えがおかしいため救急外来へ搬送された.この2カ月で体重が2kg(71kgから69kg)減ったという.
病歴&身体所見
68歳,男性
主 訴:腰痛
現病歴:腰痛が出現した7週間前までは元気であった.腰痛は徐々に悪化し,安静時も痛くなってきた.2週間前からは食欲低下,全身倦怠感,夜間の頻尿が出現した.かかりつけ医を受診したが,腰痛の原因はわからなかった.昨日からは腰痛がさらに悪化し,動けなくなった.今朝からは受け答えがおかしいため救急外来へ搬送された.この2カ月で体重が2kg(71kgから69kg)減ったという.
参考文献
1)上野征夫:腰の痛み,リウマチ・膠原病診療ビジュアルテキスト,pp101-109,医学書院,2002
2)Deyo RA, Weinstein JN:Primary care;Low back pain. N Engl J Med 344:363-370, 2001
3)Henry PH, Longo DL:Enlargement of lymph nodes and spleen, Kasper DL, et al(eds):Harrison’s Principles of Internal Medicine, 16th ed, pp343-348, McGraw-Hill, New York, 2005
4)寺沢秀一,他:研修医当直御法度―ピットフォールとエッセンシャルズ,p4,三輪書店,1996
5)Potts JT:Disease of the parathyroid gland and other hyper-and hypocalcemic disorders, Kasper DL, et al(eds):Harrison’s Principles of Internal Medicine, 16th ed, pp2249-2268, McGraw-Hill, New York, 2005
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