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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻3号

2006年03月発行

文献概要

今月の主題 腎・尿路疾患―一般診療から専門診療へ 異常症候・尿検査異常をみたら―検査の進め方と診断

乏尿がみられたら

著者: 中沢将之1 宮崎正信1 河野茂1

所属機関: 1長崎大学医学部・歯学部附属病院第2内科

ページ範囲:P.390 - P.392

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ポイント

・1日の老廃物を排泄するのに必要な最低尿量は約400mlであり,乏尿とは1日尿量がそれ以下になることをいう.

・乏尿は原因によって腎前性,腎性,腎後性の3つに分けられ,それぞれによって治療法が異なる.

・一度乏尿を呈すると急激な経過をとることが多く,迅速な対応が求められる.

・腎前性は輸液などにより速やかに改善しうる.腎性・腎後性は専門医へコンサルトを行うべきである.

参考文献

1) 木村健二郎,富野康日己:講義録腎臓学,メディカルビュー,2004
2) 横井 徹:患者さんの質問に答える外来腎疾患診療,南山堂,2005
3) 深川雅史,吉田裕明,安田 隆:レジデントのための腎疾患診療マニュアル,医学書院,2005
4) 富野康日己:図解腎臓内科学テキスト,中外医学社,2004
5) Markowitz GS, et al:Drug-induced renal failure;A focus on tubulointerstitial disease. Clin Chim Acta 351:31-47, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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