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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻3号

2006年03月発行

文献概要

今月の主題 腎・尿路疾患―一般診療から専門診療へ 腎不全患者の治療を考える

腎障害時における抗生物質・消炎鎮痛薬の使い方

著者: 鈴木祐介1 富野康日己1

所属機関: 1順天堂大学医学部腎臓内科

ページ範囲:P.481 - P.483

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ポイント

・患者,特に高齢の患者の場合,腎機能を正確に把握したうえで薬物療法を行うことが重要である.外来では,Cockcroft-Gaultの計算式がその評価に有用である.

・腎障害患者に抗生物質を投与する場合,その薬剤の排泄経路を把握して投与計画を立てることが重要である.

・腎障害患者に消炎鎮痛薬を投与する場合,脱水の有無を把握し,もし脱水が存在する場合には補液などであらかじめ改善させたうえでの使用が重要である.

参考文献

1) Coresh J, et al:Prevalence of chronic kidney disease and decreased kidney function in the adult US population;Third National Health and Nutrition Examination Survay. Am J Kdney Dis 41:1-12, 2003
2) 富野康日己:腎機能低下患者への薬の使い方,医学書院,2003
3) 坂本光男,柴 孝也:薬物の代謝と排泄経路からみた使い方.内科 92:832-835,2003
4) 斉藤 篤:臨床医のための抗微生物薬療法,上田 泰・他(編):特殊病態下感染症の抗菌薬療法―腎障害時,pp285-289,ライフサイエンス,2003
5) 安達政隆,冨田公夫:薬剤性腎障害.成人病と生活習慣病 34:287-292,2004
6) 川合眞一:関節リウマチ治療における選択的COX-2阻害薬の功罪.医学のあゆみ 209:814-819,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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