文献詳細
今月の主題 腎・尿路疾患―一般診療から専門診療へ
腎不全患者の治療を考える
文献概要
ポイント
・腎不全患者が代謝性アシドーシスをきたす病態としては,主に尿毒症と尿細管異常がある.
・尿毒症による代謝性アシドーシスの治療におけるアルカリ製剤投与の問題点として,Na負荷による細胞外液の過剰から循環不全を増悪させることが報告されているが,一般的なコンセンサスはいまだ確立されていない.
・尿細管性アシドーシスの治療は病態によって異なるが,アルカリ製剤の補充と原疾患の治療が基本となる.
・腎不全患者が代謝性アシドーシスをきたす病態としては,主に尿毒症と尿細管異常がある.
・尿毒症による代謝性アシドーシスの治療におけるアルカリ製剤投与の問題点として,Na負荷による細胞外液の過剰から循環不全を増悪させることが報告されているが,一般的なコンセンサスはいまだ確立されていない.
・尿細管性アシドーシスの治療は病態によって異なるが,アルカリ製剤の補充と原疾患の治療が基本となる.
参考文献
1) Rose BD, Rennke HG:体液異常と腎臓の病態生理,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2004
2) Approach to the adult with metabolic acidosis. Up To Date 2005
3) NKF K/DOQI guidelines;Clinical practice guidelines Guideline15.metabolic acidosis
4) Soriano JR:Renal tubular acidosis;The clinical entity. J Am Soc Nephrol 13:2160-2170, 2002
5) Morris RC Jr, Sebastian A:Alkali therapy in renal tubular acidosis;Who needs it? J Am Soc Nephrol 13:2186-2188, 2002
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