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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻3号

2006年03月発行

今月の主題 腎・尿路疾患―一般診療から専門診療へ

腎不全患者の治療を考える

代謝性アシドーシスの治療

著者: 三村維真理1 南学正臣2

所属機関: 1三井記念病院内科 2東京大学腎臓内分泌内科

ページ範囲:P.488 - P.490

文献概要

ポイント

・腎不全患者が代謝性アシドーシスをきたす病態としては,主に尿毒症と尿細管異常がある.

・尿毒症による代謝性アシドーシスの治療におけるアルカリ製剤投与の問題点として,Na負荷による細胞外液の過剰から循環不全を増悪させることが報告されているが,一般的なコンセンサスはいまだ確立されていない.

・尿細管性アシドーシスの治療は病態によって異なるが,アルカリ製剤の補充と原疾患の治療が基本となる.

参考文献

1) Rose BD, Rennke HG:体液異常と腎臓の病態生理,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2004
2) Approach to the adult with metabolic acidosis. Up To Date 2005
3) NKF K/DOQI guidelines;Clinical practice guidelines Guideline15.metabolic acidosis
4) Soriano JR:Renal tubular acidosis;The clinical entity. J Am Soc Nephrol 13:2160-2170, 2002
5) Morris RC Jr, Sebastian A:Alkali therapy in renal tubular acidosis;Who needs it? J Am Soc Nephrol 13:2186-2188, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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