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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻4号

2006年04月発行

文献概要

今月の主題 抗菌薬を使いこなそう!―実地臨床での正しい選択と投与法 感染症診療の基本原則

感染症の診断と抗菌薬投与の基本的考え方

著者: 喜舎場朝和1

所属機関: 1沖縄県立中部病院内科感染症グループ

ページ範囲:P.538 - P.540

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ポイント

・耐性菌の氾濫する時代となった.これは環境汚染の一つ.

・原因は,抗菌薬の汎用・乱用による耐性菌の産生・伝播,感染防御能低下患者の急増.

・対策は,耐性菌の産生対策と伝播対策.産生対策は個々の臨床医の適切な抗菌薬の使い方に,伝播対策は院内感染対策委員会の活動などが主.

・目前の細菌感染の疑われる患者に適切な抗菌薬療法を施すように努めることで,直接的に患者の適切なマネジメント,間接的に産生対策が望める.

・適切な抗菌薬療法とは,起炎菌に感受性があり,できるだけ狭域スペクトルで,副作用の少ない,安価な抗菌薬の選択に努めること.

・そのためにはできるだけ正確な診断を先行させる.それは,感染病巣,起炎菌,患者の感染防御能の評価,重症度の評価を含む.

・EBMIP (evidence based medicine of individual patient).特に塗抹検査(グラム染色)と血液培養の有用性を強調する.

参考文献

1) 喜舎場朝和:発熱患者の取り扱い方―塗抹検査の効用.medicina 15:574-577,1978
2) 喜舎場朝和:抗菌薬療法における基礎的考え方.JIM 4:872-876,1994
3) 喜舎場朝和:最近の感染症に対する考え方―“front-line theory”.medicina 34:8-10,1997
4) 喜舎場朝和:耐性菌をつくりにくい抗菌薬療法.medicina 38:44-46,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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