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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻4号

2006年04月発行

文献概要

研修おたく海を渡る 4

週80時間ルール―俺の若い頃は

著者: 白井敬祐1

所属機関: 1

ページ範囲:P.685 - P.685

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 「週80時間ルール」とは,研修医の長時間勤務が,研修医のみならず,疲労による判断ミスなどで患者にも不利益を及ぼす可能性からACGME(注1)により,全米の研修プログラムで2003年7月から導入されたルールです.週の勤務時間は当直含めて80時間以内,連続勤務は30時間(24時間+引き継ぎ,教育のための6時間)を超えない,また週に一度は連続24時間以上の休みがなくてはならないなどとさまざまな制約ができました.ニューヨークなどでは以前から同様のルールがあったようです.

 これらを満たさないとプログラム自体が取り消されることもあります.そのためタイムカードのように病院での仕事始めと終わりにIDカードを機械に通すことで時間を管理したり,web上で毎日の勤務時間を自己申告させたりしています.またSleep Deprivation(睡眠不足,断眠)が及ぼす影響をテーマにしたレクチャーを受けることが必修とされています.このルールを満たし,かつ教育面の基準も達成するためにプログラムディレクターはいろいろと頭を悩ませるようです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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