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東大病院内科研修医セミナー 10
トロンボポエチンが診断に有用であった特発性血小板減少性紫斑病の1例
著者: 大池裕美子1 松川倫子1 江頭正人1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院老年病科
ページ範囲:P.686 - P.690
文献購入ページに移動・血小板減少をきたす疾患は?
・特発性血小板減少性紫斑病(ITP:idiopathic thrombocytopenic purpura)の診断は?
・ITPの治療は?
C A S E
【症例】 70歳,女性.
【主訴】 関節痛,紫斑.
【現病歴】 2001年10月29日左側頭葉~後頭葉の脳梗塞を発症して当科入院.この頃血小板数は20万/μl台であった.2004年11月26日血小板数12.4万/μlに低下していた.以後も斬減し,12月16日に9.9万/μlとなった.2005年5月,皮膚に瘙痒感があり,引っかくとその跡に,点状に小紫斑が出現するようになった.2005年7~8月頃より(1,2カ月前より),打撲すると皮下出血するようになった.2005年9月9日区の健診で血小板減少2.6万/μlを指摘されたため,9月12日当院受診.血小板1.9万/μlであり,精査加療目的に9月12日入院となった.
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