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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻5号

2006年05月発行

文献概要

今月の主題 経静脈・経腸栄養―プランニングとその実践 疾患治療としての栄養療法

重症感染症,敗血症

著者: 丸山道生1

所属機関: 1東京都保険医療公社大久保病院外科

ページ範囲:P.790 - P.792

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ポイント

重症感染症,敗血症時にはエネルギー消費量の増大,高血糖,糖新生,骨格筋蛋白の崩壊,脂肪分解の亢進などの代謝変化が認められる.

栄養ルートとしては,経腸栄養が望ましい.

必要エネルギー量はHarris-Benedictの式からBEEを算出し,活動係数1.2と傷害係数は1.5~1.7程度を乗じる.

蛋白・アミノ酸必要量は1.5~2.0g/kg/dayで,BCAAやグルタミンが有用である.

脂肪乳剤(n-3系脂肪酸含有)の静脈投与は不利益になることがありうる.

MCTやn-3系脂肪酸は有用であると考えられる.

参考文献

1) 井上知巳,斉藤英昭:栄養管理,小川道雄,斉藤英昭(編):臨床侵襲学,pp650-660,へるす出版,1998
2) 山森秀夫:重症感染症における静脈・経腸栄養,諏訪庸夫(編):静脈・経腸栄養,pp679-682,日本臨牀社,2000
3) 小野 聡:MOF患者の栄養管理,医学の歩み 173:433-437,1995
4) 佐野 渉:敗血症における脂肪乳剤,臨床栄養 106:848-851,2005
5) 篠沢洋太郎:免疫栄養と敗血症・重症感染症.臨床栄養 106:741-764,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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