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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻5号

2006年05月発行

文献概要

今月の主題 経静脈・経腸栄養―プランニングとその実践 疾患治療としての栄養療法

脳血管障害

著者: 柴本勇1

所属機関: 1聖隷浜松病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.794 - P.797

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ポイント

脳血管障害の25~50%で一時的に嚥下障害が起こると言われ,呼吸器合併症や低栄養を予防する意味で嚥下機能評価および経腸栄養の導入は重要である.

経口摂取への移行は,摂食・嚥下リハビリテーションの実施が不可欠である.

摂食訓練の中心は段階的摂食訓練であり,一定の基準に従って進めることである程度の経口摂取が期待できる.

脳血管障害患者では,口腔内乾燥や汚染を認めることも多く,口腔ケアの実施も重要である.

参考文献

1) 藤島一郎(監訳):嚥下障害─その病態とリハビリテーション 第3版,pp36-39,医歯薬出版,1998
2) 藤島一郎:嚥下障害における経管栄養法.耳鼻と臨床 50:268-270, 2004
3) 藤島一郎:脳卒中の摂食・嚥下障害 第2版,医歯薬出版,1998
4) 藤島一郎,倉田なおみ:内服薬経管投与ハンドブック,pp2-22,じほう,2001
5) 藤島一郎・他:嚥下障害のスクリーニングテスト.臨床リハ 11:790-796, 2002
6) 小口和代・他:機能的嚥下障害スクリーニングテスト「反復唾液のみテスト」(The Repetitive Saliva Swallowing Test:RSST)の検討(1)正常値の検討.リハ医学 37:375-382, 2000
7) 才藤栄一:分担研究:摂食・嚥下障害の臨床的重症度分類と改定水飲みテスト・食物テストとの関連,才藤栄一(主任研究者):長寿科学総合研究事業 摂食・嚥下障害の治療・対応に関する統合的研究,平成13年度研究報告書,pp7-18,2002
8) 窪田俊夫・他:脳血管障害における麻痺性嚥下障害─スクリーニングテストとその臨床応用について.総合リハ 10:271-276,1982
9) 向井美恵:分担研究:口腔期障害に対する食物形態効果 段階的フードテスト,才藤栄一(主任研究者):長寿科学総合研究事業 摂食・嚥下障害の治療・対応に関する統合的研究,平成12年度研究報告書,pp7-16,2001
10) 石田 瞭・他:段階的フードテスト.臨床リハ 11:820-824,2002
11) 高橋浩二:ビデオ頸部聴診による嚥下障害診断法,医歯薬出版,2002
12) Takahashi K, et al:Methodology for for detecting swallowing sounds. Dysphagia 9:54-62, 1994
13) 藤島一郎・柴本 勇:動画で見る摂食・嚥下リハビリテーション,中山書店,2004
14) 聖隷三方原病院 嚥下チーム:嚥下障害ポケットマニュアル 第2版,医歯薬出版,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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