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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻5号

2006年05月発行

文献概要

今月の主題 経静脈・経腸栄養―プランニングとその実践 疾患治療としての栄養療法

慢性呼吸不全

著者: 大川貴正1 東口髙志2

所属機関: 1尾鷲総合病院NST & Clinical Pass Complex(NCC),リハビリテーション部 2藤田保健衛生大学医学部外科学・緩和ケア講座

ページ範囲:P.798 - P.800

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ポイント

慢性呼吸不全,特に慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の栄養状態は,呼吸機能,呼吸筋力,免疫能と密接に関連する.

COPDにおける栄養障害は,エネルギー消費量の増加とカロリー摂取量の低下によるエネルギーインバランスが原因と考えられている.

COPD患者における栄養障害は肺機能の重症度とは独立した予後決定因子である.

COPD患者に対しては運動療法や呼吸筋トレーニングとともに適切な栄養療法を併用することが重要である.

参考文献

1) Wilson DO, et al:Body weight in chronic obstructive pulmonary disease;The national institutes of health intermittent positive-pressure breathing trial.Am Rev Respir Dis 139:1435, 1989
2) 成田旦啓・他:第2回呼吸不全患者全国栄養実態調査:予後因子解析の試み,厚生省特定疾患呼吸不全調査班平成7年度報告書,p100-101,1995
3) A.S.P.E.N. board of directors and the clinical guidelines task force:Guidelines for the use of parenteral and enteral nutrition in adult and pediatric patients. JPEN 26(1)Suppl:1SA-138SA, 2002
4) 米田尚弘:COPDの病態と治療;COPDにおける栄養障害の評価とその治療,呼吸 16:249, 1997
5) 東口髙志:集中治療と栄養管理;栄養管理を極める.救急・集中治療 16:1005,2004
6) 日本呼吸器学会ガイドライン作成委員会:COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン,メディカルレビュー社,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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