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今月の主題 ベッドサイドの免疫学-免疫疾患に強くなるために 免疫系のしくみとネットワーク-免疫疾患を理解するためのミニマル・エッセンス
免疫自己寛容のメカニズム
著者: 野村尚史1 坂口志文1
所属機関: 1京都大学再生医科学研究所生体機能調節学分野
ページ範囲:P.894 - P.896
文献購入ページに移動自己・非自己の識別は免疫系の特徴であり,免疫系が自己を攻撃しないことを免疫自己寛容(自己に対する免疫寛容)という.
リンパ球が産生される一次リンパ組織(胸腺,骨髄)で未熟リンパ球の段階で誘導される免疫寛容を中枢性免疫寛容といい,自己反応性未熟リンパ球が除去されることで成立する.
一方,免疫反応が生ずる二次リンパ組織(リンパ節,脾臓など)で誘導される免疫寛容を末梢性免疫寛容といい,転写因子FoxP3を発現する制御性T細胞によって成立する.
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