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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻6号

2006年06月発行

文献概要

今月の主題 ベッドサイドの免疫学-免疫疾患に強くなるために 免疫系のしくみとネットワーク-免疫疾患を理解するためのミニマル・エッセンス

免疫自己寛容のメカニズム

著者: 野村尚史1 坂口志文1

所属機関: 1京都大学再生医科学研究所生体機能調節学分野

ページ範囲:P.894 - P.896

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ポイント

自己・非自己の識別は免疫系の特徴であり,免疫系が自己を攻撃しないことを免疫自己寛容(自己に対する免疫寛容)という.

リンパ球が産生される一次リンパ組織(胸腺,骨髄)で未熟リンパ球の段階で誘導される免疫寛容を中枢性免疫寛容といい,自己反応性未熟リンパ球が除去されることで成立する.

一方,免疫反応が生ずる二次リンパ組織(リンパ節,脾臓など)で誘導される免疫寛容を末梢性免疫寛容といい,転写因子FoxP3を発現する制御性T細胞によって成立する.

参考文献

1) 高浜洋介:中枢性トレランス.日本臨牀 63(4):377-380, 2005
2) 川畑仁人:末梢性トレランス.日本臨牀 63(4):381-388, 2005
regulatory T cells in immunological tolerance to self and non-self. Nature Immunology 6:345-352, 2005
regulatory T cells for immunologic self-tolerance and negative control of immune responses. Annu Rev Immunol 22:531-562, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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