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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻6号

2006年06月発行

文献概要

今月の主題 ベッドサイドの免疫学-免疫疾患に強くなるために 知っておきたい免疫疾患のトピックス 【自己免疫疾患とアレルギーのトピックス】

関節リウマチ

著者: 山中寿1

所属機関: 1東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター

ページ範囲:P.938 - P.940

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関節リウマチとは

 関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は,慢性かつ進行性に経過する多発性関節炎を主体とする炎症性疾患である.長期にわたる関節炎の結果として関節は破壊され,重篤な機能障害を生じるが,肺線維症や血管炎に起因する関節外症状のために生命予後にも影響を及ぼし,寿命の短縮も認められている.

 RAは全世界に分布する疾患で,有病率は人種,民族を問わず0.4~1.0%とされている.一卵性双生児におけるRA発症は15~34%とされているので,発症に遺伝的要因が関与していることは明らかであるが,遺伝的要因だけでは発症は説明できず,環境要因も関与すると考えられる.

参考文献

1) Mimori T:Clinical significance of anti-CCP antibodies in rheumatoid arthritis. Intern Med 44:1122-1126, 2005
2) Suzuki A, et al:Functional haplotypes of PADI4, encoding citrullinating enzyme peptidylarginine deaminase 4, are associated with rheumatoid arthritis. Nat Genet 34:395-402, 2006
3) 山中 寿:RA治療の基本戦略と新しい治療.Medical Practice 22:451-456, 2005
4) O'Dell JR:Treating rheumatoid arthritis early: A window of opportunity? Arthritis Rheum 46:283-285, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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