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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻6号

2006年06月発行

文献概要

今月の主題 ベッドサイドの免疫学-免疫疾患に強くなるために 知っておきたい免疫疾患のトピックス 【自己免疫疾患とアレルギーのトピックス】

ここまでわかった炎症性腸疾患発症のメカニズム―多因子疾患としてのIBD

著者: 根本泰宏1 金井隆典1 渡辺守1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科消化器病態学

ページ範囲:P.954 - P.957

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ポイント

炎症性腸疾患は免疫の異常だけではなく,遺伝素因,環境要因,免疫異常,上皮再生の障害など種々の要因が重なり合って発症する多因子疾患である.

一見複雑にみえる炎症性腸疾患であるが,多因子疾患としての認識があれば病態生理は理解しやすい.

多様な炎症性腸疾患の治療も個々の発症要因と対比することで理解しやすくなる.

参考文献

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10) 棟方昭博:潰瘍性大腸炎の治療指針改訂案に関する研究.厚生労働科学研究費補助金難治性炎症性疾患克服研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」班,平成15年度研究報告書,pp14-18,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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