文献詳細
今月の主題 血液腫瘍はどこまで治し得るのか
血液腫瘍の診断法
文献概要
ポイント
寛解時の患者体内にある,光学顕微鏡では検出困難な白血病細胞を微小残存病変(minimal residual disease:MRD)という.
発症時に白血病特有の染色体転座・遺伝子変異を同定しておくとMRDの追跡に役立つ.
特にWT1遺伝子の発現レベルはMRDマーカーとして多くの白血病で利用できる.
寛解時の患者体内にある,光学顕微鏡では検出困難な白血病細胞を微小残存病変(minimal residual disease:MRD)という.
発症時に白血病特有の染色体転座・遺伝子変異を同定しておくとMRDの追跡に役立つ.
特にWT1遺伝子の発現レベルはMRDマーカーとして多くの白血病で利用できる.
参考文献
1) 横田昇平:PCR法を用いた診断,横田昇平(編):血液・固形腫瘍診断マニュアル〈改訂版〉,pp202-211,フジメディカル出版,2002
2) 西井一浩:表面マーカー,大野竜三・宮脇修一(編):みんなに役立つ白血病の基礎と臨床,pp99-109,医薬ジャーナル社,2004
3) 玉置広哉,杉山治夫:WT1と白血病.医学のあゆみ 182:38-42, 1997
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