icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina43巻8号

2006年08月発行

文献概要

今月の主題 消化器内視鏡治療の現在 総論

内視鏡治療時の抗凝固薬・抗血小板薬

著者: 荒川廣志1 貝瀬満1 田尻久雄2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学内視鏡科 2東京慈恵会医科大学内科学講座消化器肝臓内科

ページ範囲:P.1258 - P.1262

文献購入ページに移動
ポイント

抗血栓療法休止中の血栓症発症の報告はアスピリンよりワルファリン中止時に多い.

ワルファリンは内視鏡治療日の3~4日間前から中止し,PT-INRが1.5以下であることを確認する.

抗血栓療法の周術期管理に関するエビデンスが少ないため,ガイドラインはあくまでも目安であり絶対的基準ではない.症例ごとに十分な検討が必要である.

参考文献

1) 2002-2003年度合同研究班報告:循環器疾患における抗凝固・抗血小板療法に関するガイドライン.Circulation J 68(Suppl Ⅳ):1153-1219, 2004
2) 脳卒中合同ガイドライン委員会:脳卒中治療ガイドライン2004:http://www.jsts.gr.jp/jss08.html
3) 小越和栄・他;日本消化器内視鏡学会リスクマネージメント委員会:内視鏡治療時の抗凝固薬,抗血小板薬使用に関する指針.Gastroenterol Endosc 47:2691-2695, 2005
4) Eisen GM, et al:Guideline on the management of anticoagulation and antiplatelet therapy for endoscopic procedures. Gastrointest Endosc 55:775-779, 2002
5) 朴 載源:血液疾患診療におけるEBMの実際 アスピリン内服中の患者の周術期管理.EBMジャーナル 5:314-319, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?