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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻8号

2006年08月発行

文献概要

今月の主題 消化器内視鏡治療の現在 食道疾患

食道狭窄の内視鏡治療(ステント留置術,バルーン拡張術)

著者: 水本吉則1 前川高天1 勝島慎二1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構 京都医療センター消化器科

ページ範囲:P.1274 - P.1277

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ポイント

内視鏡的ステント留置術の適応は手術不能の悪性疾患に起因する閉塞性障害に対してのみである.

良性狭窄へのステント留置は適応外である.

良性の内因性閉塞に起因する閉塞性障害と運動性障害に対しては,拡張術のみが適応である.

頸部食道,下部食道の狭窄に対するステント留置には注意が必要である.

放射線治療後の悪性食道狭窄には,組織の脆弱性から縦隔炎や穿孔のリスクが高いと考えられ,細心の注意を払って留置すべきである.

参考文献

1) 熊谷義也:食道・噴門狭窄に対する治療,丹羽寛文(編):消化器内視鏡治療の実際.pp245-251,日本メディカルセンター,1997
2) Manabu Muto, et al:Self-expandable metallic stents for patients with recurrent esophageal carcinoma after failure of primary chemoradiotherapy. Jpn J Clin Oncol 31:270-274, 2001
3) Neil A, et al:Results of expandable metal stents for malignant esophageal obstruction in 100 patients;Short-term and long-term follow-up:Ann Thorac Surg 71:1797-6802, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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