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今月の主題 消化器内視鏡治療の現在 食道疾患
食道狭窄の内視鏡治療(ステント留置術,バルーン拡張術)
著者: 水本吉則1 前川高天1 勝島慎二1
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構 京都医療センター消化器科
ページ範囲:P.1274 - P.1277
文献購入ページに移動内視鏡的ステント留置術の適応は手術不能の悪性疾患に起因する閉塞性障害に対してのみである.
良性狭窄へのステント留置は適応外である.
良性の内因性閉塞に起因する閉塞性障害と運動性障害に対しては,拡張術のみが適応である.
頸部食道,下部食道の狭窄に対するステント留置には注意が必要である.
放射線治療後の悪性食道狭窄には,組織の脆弱性から縦隔炎や穿孔のリスクが高いと考えられ,細心の注意を払って留置すべきである.
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