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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻8号

2006年08月発行

今月の主題 消化器内視鏡治療の現在

食道疾患

逆流性食道炎の内視鏡治療

著者: 樋口和秀1 岡崎博俊1 藤原靖弘1

所属機関: 1大阪市立大学大学院消化器器官制御内科学・内視鏡センター

ページ範囲:P.1278 - P.1281

文献概要

ポイント

逆流性食道炎の治療には,薬物治療,手術療法および内視鏡的治療がある.

逆流性食道炎に対する内視鏡的治療には,縫合法,焼灼法,局注法の三種類がある.

本邦においては,縫合法,焼灼法が導入されており,EndoCinchTMは保険収載されている.

内視鏡治療の特徴は,手術に比較して低侵襲であること,再治療が可能であること,約50~70%の患者は薬物治療から離脱できることである.

内視鏡治療の今後の課題は,長期予後がまだ明らかになっていない点で,さらなる検討が必要である.

参考文献

1) 樋口和秀・他:内視鏡治療の現況と将来,特集GERDの新治療.GI Research12:449-505, 2004
2) 樋口和秀・他:逆流性食道炎の治療(4)Endoluminal techniqueの進歩,特集 逆流性食道炎をめぐる新しい流れ.臨牀消化器内科 19:1648-1654, 2004
3) 小澤壮治・他:胃食道逆流症の内視鏡的治療,今月のテーマ・胃食道逆流症(GERD)の最新の診断と治療.日消誌 102:1503-1511, 2005
4) Galmiche JP, Bruley des Varannes S:Endoluminal therapies for gastro-oesophageal reflux disease. Lancet 361:1119-1121, 2003
5) Ozawa S, et al:New endoscopic treatments for gastroesophageal reflux disease. Ann Thorac Cardiovasc Surg 11:146-153, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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