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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻8号

2006年08月発行

文献概要

今月の主題 消化器内視鏡治療の現在 胃・十二指腸疾患

胃・十二指腸潰瘍の出血に対する内視鏡的止血

著者: 伊藤透1 日下一也2 川浦健2

所属機関: 1金沢医科大学総合診療科・内視鏡センター 2金沢医科大学総合診療科

ページ範囲:P.1284 - P.1287

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ポイント

現在行われている出血性消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)の治療の主体は内視鏡治療である.

緊急内視鏡時の内視鏡診断が重要で,出血の状況を見極め適切な内視鏡的治療法を選択しなければならない.

内視鏡治療の限界を的確に認識し,患者の病態が悪化しない間に迅速に外科的治療に移行しなければならない.

消化器内視鏡医は消化器外科医と綿密な連携をもつ必要がある.

参考文献

1) 熊井浩一郎,浅木 茂,大政良二:内視鏡止血ガイドライン,日本消化器内視鏡学会卒後教育委員会(編):消化器内視鏡ガイドライン第2版, pp178-193,医学書院,2003
2) 赤松泰次・他:出血性消化性潰瘍に対する内視鏡的止血術.日内会誌 92:73-78,2003
3) 吉川 敦,藤本一真:消化性潰瘍の治療 内視鏡的止血法,浅香正博:消化器病セミナー 95 消化性潰瘍─最新の治療,pp211-220,へるす出版,2004
4) Forrest JAH, et al:Endoscopy in gastrointestinal bleeding.Lancet 17:394-397, 1974
5) Heldwein W, et al:Is the Forrest classification a useful tool for planning endoscopic therapy of bleeding peptic ulcer ?. Endoscopy 21:258-262, 1989
6) 水町宗治・他:出血性胃潰瘍における内視鏡的止血不能に関する臨床統計学的研究.日本消化器内視鏡学会誌 39:1384-1391,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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