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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻8号

2006年08月発行

文献概要

今月の主題 消化器内視鏡治療の現在 胆・膵疾患

内視鏡的乳頭切除術

著者: 向井秀一1 尾阪将人1 吉永寛1

所属機関: 1淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科

ページ範囲:P.1336 - P.1338

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ポイント

乳頭部腫瘍に対する術前進展度診断には限界があり,内視鏡的乳頭切除術の適応としてコンセンサスが得られるのは,露出腫瘤型腫瘍のうち生検診断が腺腫であり,ERCP・EUS・IDUSにより乳頭部内(Oddi筋内)に限局する例である.

内視鏡的乳頭切除術の手技の完成や偶発症対策などの課題が克服されることにより,乳頭部腺腫から早期乳頭部癌への適応の拡大と治療成績の向上が期待される.

参考文献

1) 相浦浩一・他:乳頭部癌内視鏡的切除.胆と膵 24:21-25, 2003
2) 伊藤彰浩・他:内視鏡的乳頭切除術の基本とコツ.消化器内視鏡 17:1858-1862, 2005
3) 五十嵐良典・他:十二指腸乳頭部腫瘍に対する内視鏡的乳頭切除術.Gastroenterol Endosc 48:220-225, 2006
4) 向井秀一・他:EUSとIDUSによる乳頭部癌の進展度診断.胆と膵 18:145-152, 1997
5) 三好広尚・他:細径超音波プローブによる乳頭部癌の進展度診断.胆と膵 24:15-20, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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