文献詳細
今月の主題 消化器内視鏡治療の現在
胆・膵疾患
文献概要
ポイント
乳頭部腫瘍に対する術前進展度診断には限界があり,内視鏡的乳頭切除術の適応としてコンセンサスが得られるのは,露出腫瘤型腫瘍のうち生検診断が腺腫であり,ERCP・EUS・IDUSにより乳頭部内(Oddi筋内)に限局する例である.
内視鏡的乳頭切除術の手技の完成や偶発症対策などの課題が克服されることにより,乳頭部腺腫から早期乳頭部癌への適応の拡大と治療成績の向上が期待される.
乳頭部腫瘍に対する術前進展度診断には限界があり,内視鏡的乳頭切除術の適応としてコンセンサスが得られるのは,露出腫瘤型腫瘍のうち生検診断が腺腫であり,ERCP・EUS・IDUSにより乳頭部内(Oddi筋内)に限局する例である.
内視鏡的乳頭切除術の手技の完成や偶発症対策などの課題が克服されることにより,乳頭部腺腫から早期乳頭部癌への適応の拡大と治療成績の向上が期待される.
参考文献
1) 相浦浩一・他:乳頭部癌内視鏡的切除.胆と膵 24:21-25, 2003
2) 伊藤彰浩・他:内視鏡的乳頭切除術の基本とコツ.消化器内視鏡 17:1858-1862, 2005
3) 五十嵐良典・他:十二指腸乳頭部腫瘍に対する内視鏡的乳頭切除術.Gastroenterol Endosc 48:220-225, 2006
4) 向井秀一・他:EUSとIDUSによる乳頭部癌の進展度診断.胆と膵 18:145-152, 1997
5) 三好広尚・他:細径超音波プローブによる乳頭部癌の進展度診断.胆と膵 24:15-20, 2003
掲載誌情報