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書評
腫瘍内視鏡学
著者: 多賀須幸男1
所属機関: 1多賀須消化器内科クリニック
ページ範囲:P.1386 - P.1386
文献購入ページに移動 「腫瘍内視鏡学」という書名からは,内視鏡検査の対象になるすべての腫瘍の診断・治療を網羅した書物を想像するかもしれない.しかし本書の内容は少し異なる.編集者の長廻は序論で,本書の目的についておよそ次のように書いている.
『内視鏡はどこへでも入っていき何でも見つけて,必要とあれば退治するといった時代になった.内視鏡のゴールとして治療が重視されるようになると,病変の範囲・深さ・所属リンパ節転移などまで,より細かく正確に診断する必要が生じる.内視鏡の進歩の到達点を示して,最新の機器の性能を最大限に生かす努力の拠りどころとして欲しい.そして読者のなかからさらに先へ内視鏡の地平を広げるひとの出現を目的としている.本書は網羅本ではない.「一を聞いて十を知る」よすがとされることを求めるものである.』
『内視鏡はどこへでも入っていき何でも見つけて,必要とあれば退治するといった時代になった.内視鏡のゴールとして治療が重視されるようになると,病変の範囲・深さ・所属リンパ節転移などまで,より細かく正確に診断する必要が生じる.内視鏡の進歩の到達点を示して,最新の機器の性能を最大限に生かす努力の拠りどころとして欲しい.そして読者のなかからさらに先へ内視鏡の地平を広げるひとの出現を目的としている.本書は網羅本ではない.「一を聞いて十を知る」よすがとされることを求めるものである.』
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