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文献詳細

雑誌文献

medicina43巻9号

2006年09月発行

文献概要

今月の主題 循環器薬の使い方 2006 循環器疾患に対する薬物治療の基本

循環器薬の併用使用時の注意点

著者: 若杉博子1 乾賢一1

所属機関: 1京都大学医学部附属病院薬剤部

ページ範囲:P.1497 - P.1501

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ポイント

循環器薬の併用時には,吸収,分布,代謝,排泄の各過程で,相互作用の起こる可能性がある.多剤になるほどその可能性は上昇する.

ジゴキシンは,アミオダロン,ベラパミル,キニジン,イトラコナゾール,クラリスロマイシンなどの併用によって,血中濃度が上昇し中毒が起こることがある.

ワルファリンは多くの薬剤と相互作用がある.PT (INR)によって投与量を調節する.循環器薬ではアミオダロン,ボセンタン併用時は特に注意する.

抗不整脈薬では,QT延長作用をもつ他の薬剤との併用に注意する.

ビタミンKを含む健康食品(青汁,クロレラなど),グレープフルーツジュース,西洋オトギリソウには注意が必要である.

参考文献

1) Hansten PD:薬物相互作用トップ100 第4版,医歯薬出版,2005
2) 堀 了平,乾 賢一,奥村勝彦:医療薬学 第4版,廣川書店,2005
3) 藤村昭夫:これでわかる疾患別薬物相互作用,日本医事新報社,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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