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今月の主題 循環器薬の使い方 2006 循環器疾患に対する薬物治療の基本
循環器薬の併用使用時の注意点
著者: 若杉博子1 乾賢一1
所属機関: 1京都大学医学部附属病院薬剤部
ページ範囲:P.1497 - P.1501
文献購入ページに移動循環器薬の併用時には,吸収,分布,代謝,排泄の各過程で,相互作用の起こる可能性がある.多剤になるほどその可能性は上昇する.
ジゴキシンは,アミオダロン,ベラパミル,キニジン,イトラコナゾール,クラリスロマイシンなどの併用によって,血中濃度が上昇し中毒が起こることがある.
ワルファリンは多くの薬剤と相互作用がある.PT (INR)によって投与量を調節する.循環器薬ではアミオダロン,ボセンタン併用時は特に注意する.
抗不整脈薬では,QT延長作用をもつ他の薬剤との併用に注意する.
ビタミンKを含む健康食品(青汁,クロレラなど),グレープフルーツジュース,西洋オトギリソウには注意が必要である.
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