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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻1号

2007年01月発行

文献概要

今月の主題 高血圧の臨床―焦点の合った個別診療へ向けて 合併症を有する高血圧患者の特徴と有効な降圧療法

慢性腎疾患

著者: 中道崇1 伊藤貞嘉1

所属機関: 1東北大学病院腎高血圧内分泌科

ページ範囲:P.136 - P.138

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ポイント

●高血圧は腎機能障害の最大の増悪因子であり,血圧の管理は非常に重要である.

●慢性腎疾患患者での降圧目標は130/80mmHg以下,特に蛋白尿が1g/dayを超える場合,125/75mmHg以下と厳格な降圧を要する.

●降圧および蛋白尿減少作用を併せもつARB/ACE阻害薬は,第一選択薬となる.

●ARB/ACE阻害薬使用により,血清Cr値が軽度上昇することがあるが,腎の長期予後は改善する.

参考文献

1)Peterson JC, et al:Blood pressure control, proteinuria, and the progression of renal disease. The Modification of Diet in Renal Disease Study. Ann Intern Med 123:754-762, 1995
2)Ruilope LM, et al:Renal Function and Intensive Lowering of Blood Pressure in Hypertensive Participants of the Hypertension Optimal Treatment (HOT) Study. J Am Soc Nephrol 12:218-225, 2001
3)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会:高血圧治療ガイドライン2004, pp41-45,日本高血圧学会,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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