icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina44巻1号

2007年01月発行

文献概要

書評

喘息の診断・管理―NIHガイドライン 第3版 フリーアクセス

著者: 浅井泰博1

所属機関: 1地域医療振興協会湯沢町保健医療センター地域家庭診療部

ページ範囲:P.134 - P.134

文献購入ページに移動
 米国の喘息ガイドラインである『National Asthma Education and Prevention Program, Expert Panel Report:Guidelines for the Diagnosis and Management of Asthma Update on Selected Topics 2002』の邦訳である.初版はオリジナルが1991年,日本語版は1993年に発行された.日本語版は第3版となっているが,第2版(1991年)の一部のトピックスについて2002年にアップデートされたものである.日本語版が待ち遠しかったがようやく2006年になって発行された.

 日本語初版が発行されたとき,私はちょうど瀬戸内海に浮かぶ島の町立病院に赴任していた.夜間は定期船が運行していないので時間外患者はすべて受診していた.喘息発作患者も多かったが,普段の治療は気管支拡張薬は十分すぎるほどであったが吸入ステロイド薬はわずかの患者にしか使われていなかった.病院の内科医師は一丸となって兎にも角にも吸入ステロイドを導入した.効果がないとすぐに止める人もいて,経口ステロイドを数日間は服用してもらいながらであった.1年足らずで徐々に喘息発作の受診が減っていくことが実感できた.喘息治療の流れが変わっていくにちがいないと思った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら