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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻11号

2007年11月発行

文献概要

今月の主題 内科臨床に役立つ心療内科的アプローチ 生活習慣病の認知行動療法的介入 【一般内科医にもできる介入法】

肥満への認知行動療法的介入

著者: 野崎剛弘1 小牧元2

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院心身医学 2国立精神・神経センター精神保健研究心身医学研究部

ページ範囲:P.2037 - P.2041

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ポイント

●いかなる非外科的肥満治療でも,治療後3~5年以内にはほぼすべての例で元の体重に戻っている.

●現在の肥満治療の最大の問題は,減量した体重をいかにして維持していくかである.

●減量後の再増加を阻止するには,まず減量期と体重維持期を区別する必要がある.

●減量期のうちから,体重維持という目標を受け入れることに対する抵抗を扱うことが不可欠である.

●体重維持に重点をおいた認知行動療法を行うことで,減量した体重の再増加の阻止が十分期待できる.

参考文献

1)Cooper Z, et al:Cognitive-behavioral treatment of obesity;A clinician's guide. Guilford Press, New York, 2003
2)Byrne SM, et al:Psychological predictors of weight regain in obesity. Behav Res Ther. 42:1341-1356, 2004
3)小牧 元:理論と治療についての概観.小牧 元(監訳):肥満の認知行動療法──臨床家のための実践ガイド.pp24-35,金剛出版,2006
4)坂田利家:肥満治療のめざすもの.医学のあゆみ 141:255-258,1987

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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