文献詳細
文献概要
今月の主題 内科臨床に役立つ心療内科的アプローチ 心身症としての慢性身体疾患へのアプローチ
過敏性腸症候群
著者: 福土審1
所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科行動医学
ページ範囲:P.2066 - P.2069
文献購入ページに移動ポイント
●過敏性腸症候群(IBS)とは,腹痛と便通異常が慢性に持続する機能異常症である.
●IBSはその大部分がストレスによる症状の増悪,すなわち心身症の病態生理を呈する.
●治療の第1段階では生活指導と消化管機能の調整を行う.
●治療の第2段階では向精神薬と簡易精神療法により,心身症の病態改善を図る.
●治療の第3段階で専門的な心身医学的治療を行う.
●過敏性腸症候群(IBS)とは,腹痛と便通異常が慢性に持続する機能異常症である.
●IBSはその大部分がストレスによる症状の増悪,すなわち心身症の病態生理を呈する.
●治療の第1段階では生活指導と消化管機能の調整を行う.
●治療の第2段階では向精神薬と簡易精神療法により,心身症の病態改善を図る.
●治療の第3段階で専門的な心身医学的治療を行う.
参考文献
1)Longstreth GF, et al:Functional bowel disorders. Gastroenterology 130:1480-1491, 2006
2)Drossman, DA, et al:Rome III;The Functional Gastrointestinal Disorders, 3rd ed. Degnon Associates, McLean, 2006
3)福土 審,ほか:過敏性腸症候群.小牧 元,ほか(編):心身症診断治療ガイドライン2006.協和企画,pp11-40,2006
4)Kanazawa M, Fukudo S:Effects of fasting therapy on irritable bowel syndrome. Int J Behav Med 13:214-220, 2006
掲載誌情報