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文献概要
今月の主題 内科臨床に役立つ心療内科的アプローチ 心身症としての慢性身体疾患へのアプローチ
機能性ディスペプシア
著者: 金子宏1
所属機関: 1藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院神経内科(心療内科)
ページ範囲:P.2070 - P.2073
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●機能性ディスペプシアは慢性の上腹部症状を主体とするcommon diseaseである.
●不安・抑うつ状態や何らかのストレスが存在し,QOLが低下する.
●検査直後に異常のないことを十分に説明し,予後が良好であることを保証する.
●病態仮説を立てて,患者が主体性をもって治療に参加できるようにする.
●プライマリケア医とメンタルヘルス専門医との共同治療体制の構築が必要である.
●機能性ディスペプシアは慢性の上腹部症状を主体とするcommon diseaseである.
●不安・抑うつ状態や何らかのストレスが存在し,QOLが低下する.
●検査直後に異常のないことを十分に説明し,予後が良好であることを保証する.
●病態仮説を立てて,患者が主体性をもって治療に参加できるようにする.
●プライマリケア医とメンタルヘルス専門医との共同治療体制の構築が必要である.
参考文献
1)金子 宏:プライマリケアにおける機能性ディスペプシア治療.日本医事新報 4295:64-68,2006
2)Tack J, et al:Functional gastroduodenal disorders. Gastroenterology 130:1466-1479, 2006
3)福永幹彦・他:Functional Dyspepsia(FD),小牧 元・他(編):心身症──診断・治療ガイドライン2006,pp42-62,共和企画,2006
4)Creed F, et al:Psychosocial aspects of functional gastrointestinal disorders, Drossman DA (ed):Rome III The Functional Gastrointestinal Disorders, 3rd ed, pp295-368, Degon Associates, McLean, 2006
掲載誌情報