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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻11号

2007年11月発行

文献概要

今月の主題 内科臨床に役立つ心療内科的アプローチ 心身症としての慢性身体疾患へのアプローチ

頭痛に対する心身医療的アプローチ

著者: 天野雄一1 佐谷健一郎1 端詰勝敬1

所属機関: 1東邦大学心療内科

ページ範囲:P.2074 - P.2076

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ポイント

●治療者患者関係を築く第一歩として,初診時の「患者を理解しようとする基本姿勢」は大切である.

●片頭痛においてもストレスは強力な発症要因と考えられるようになっている.

●片頭痛の患者はうつ病およびパニック障害に罹患するリスクが3~4倍高いとされており,随伴症状には注意が必要である.

●予防薬としては,片頭痛,緊張型頭痛ともにアミトリプチリン(トリプタノール®)10~30mg/日が有効とされている.

●鎮痛薬の漫然とした投与は薬剤乱用頭痛の原因となることがあり,慎重な投与が必要である.

参考文献

1)Rasmussen BK:Migraine and tension-type headache in a general population;Precipitating factors, female hormones, sleep pattern and relation to lifestyle. Pain 53:65-72, 1993
2)Spierings EL, et al:Precipitating and aggravating factors of migraine versus tension-type headache. Headache 41:554-558, 2001
3)Merikangas KR, et al:Headache syndromes and psychiatric disorders;Association and familial transmission. J Psychiatr Res 27:197-210, 1993
4)Yucel B, et al:Depression, automatic thoughts, alexithymia, and assertiveness in patients with tension-type headache. Headache, 42:194-199, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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