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今月の主題 内科臨床に役立つ心療内科的アプローチ 心身症としての慢性身体疾患へのアプローチ
気管支喘息に対する心療内科的アプローチ
著者: 江花昭一1
所属機関: 1横浜労災病院心療内科
ページ範囲:P.2078 - P.2080
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●成人気管支喘息の50%ないしそれ以上に,一般的な治療では改善しにくい心身症の病態が認められる.
●身体面とともに心理・行動,社会面などの情報を得て全体的な見立てを行い,介入のポイントを見定め,患者と共有する.
●初期対応として,過労やストレスの軽減,良好なライフスタイルの必要性などの教育を行う.
●患者に不安状態やうつ状態が認められる場合,抗不安薬,抗うつ薬の処方を行うと,喘息の経過が好転することがある.
●成人気管支喘息の50%ないしそれ以上に,一般的な治療では改善しにくい心身症の病態が認められる.
●身体面とともに心理・行動,社会面などの情報を得て全体的な見立てを行い,介入のポイントを見定め,患者と共有する.
●初期対応として,過労やストレスの軽減,良好なライフスタイルの必要性などの教育を行う.
●患者に不安状態やうつ状態が認められる場合,抗不安薬,抗うつ薬の処方を行うと,喘息の経過が好転することがある.
参考文献
1)永田頌史・他:気管支喘息(成人),西間三馨(監修):心身症診断・治療ガイドライン2002.151-183,協和企画,2002
2)村上正人:精神神経免疫学と気管支喘息.ストレスと臨床 14:11-15,2002
3)灰田美知子・他:気管支喘息に対する抗うつ薬,抗不安薬の臨床的有効性および有用性の検討.呼吸器心身医 14:20-24,1997
4)灰田美知子:呼吸器治療薬服用者に抗うつ薬を併用するときの注意点.臨床と薬物治療 20:838-843,2001
5)江花昭一:薬物療法―向精神薬を中心に.Prog Med 23:633-636,2003
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