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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻11号

2007年11月発行

文献概要

今月の主題 内科臨床に役立つ心療内科的アプローチ 内科医に必要なメンタルヘルスの知識

向精神薬の使い方

著者: 貝谷久宣1

所属機関: 1医療法人和楽会パニック障害研究センター

ページ範囲:P.2095 - P.2099

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ポイント

●作用機序の同一のものを何種類も使用しない.1種類の薬剤を十分量使用し,効果がなければ別の薬剤に変更する.

●向精神薬はすべて脳内の神経伝達,とりわけシナプス周辺で起こる事象に影響を与えて効果を発揮する.セロトニン欠乏は抑うつ気分に,ノルアドレナリン欠乏は行動力低下に,ドパミン欠乏は興味・関心の低下に関係しており,ガンマ-アミノ酪酸(GABA)は不安・抑うつを緩和する神経伝達物質であると大まかに理解しておくとよい.

●向精神薬は中途半端に使用せず,許容最高量まで漸増し,病的症状のない状態(寛解)を3カ月以上続けたら,ゆっくり減薬していくのが原則である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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