文献詳細
今月の主題 内科臨床に役立つ心療内科的アプローチ
内科医に必要なメンタルヘルスの知識
文献概要
ポイント
●身体表現性障害は,心理的問題が精神症状として現れず,身体症状として表出されたものである.
●身体表現性障害は病態概念であり,複数の疾患カテゴリーから構成される.
●身体表現性障害の治療は通常容易ではなく,心理的対応には慎重な配慮が必要となる.
●特異的に有効な治療薬は存在しないため,ベンゾジアゼピン系抗不安薬の安易な投与は控える.
●身体症状を介しての関係ではなく,信頼に基づく医師-患者関係の構築に力点を置く.
●身体表現性障害は,心理的問題が精神症状として現れず,身体症状として表出されたものである.
●身体表現性障害は病態概念であり,複数の疾患カテゴリーから構成される.
●身体表現性障害の治療は通常容易ではなく,心理的対応には慎重な配慮が必要となる.
●特異的に有効な治療薬は存在しないため,ベンゾジアゼピン系抗不安薬の安易な投与は控える.
●身体症状を介しての関係ではなく,信頼に基づく医師-患者関係の構築に力点を置く.
参考文献
1)井上令一,四宮滋子(監訳):カプラン臨床精神医学テキスト──DSM-Ⅳ診断基準の臨床への展開.第2版,pp668-716,メディカルサイエンスインターナショナル,2004
2)融 道男,中根允文,小宮山実(監訳):ICD-10精神および行動の障害──臨床記述と診断ガイドライン.pp170-178,医学書院,1993
3)宮岡 均:身体表現性障害の概要.日医雑誌 134:170-175,2005
4)高橋三郎,大野 裕,染谷俊幸(訳):DSM-Ⅳ-TR精神疾患の分類と診断の手引き,pp187-192,医学書院,2003
5)北條 敬:身体表現性障害,産業精神保健学会(編):産業保健マニュアル.pp328-333,中山書店,2007
6)越野好文:身体表現性障害の治療──薬物療法.日医雑誌 134:209-213,2005
7)山田和男:身体表現性障害と漢方薬.日本東洋心身医学研究 17:15-19,2002
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