文献詳細
連載 聖路加Common Diseaseカンファレンス・8
文献概要
関節痛 まずはここを押さえよう
①関節痛をみたら炎症性か,非炎症性かを区別する
・非炎症性:変形性関節症,整形外科的腰痛など⇒運動で悪化する,朝のこわばりがない
・炎症性:関節リウマチ,脊椎炎など⇒運動で改善する,朝のこわばりがある
②関節炎患者をみたら,以下の4つのカテゴリーに分類
→急性多関節炎,慢性多関節炎,急性単関節炎,慢性単関節炎
急性多関節炎の鑑別:以下の3つに分けて考えると,見逃しを防ぐことができる.
・細菌性:感染性心内膜炎,淋菌性関節炎など
・ウイルス性:ヒトパルボB19ウイルス感染,肝炎ウイルス感染,急性HIV感染,風疹など
・慢性多関節炎の初期:関節リウマチ,SLE(全身性エリテマトーデス),血管炎,成人Still病などの膠原病の初期像
急性単関節炎:臨床でよく遭遇するのは,結晶誘発性関節炎(痛風など)であるが,感染症と外傷の除外が必要である.
①関節痛をみたら炎症性か,非炎症性かを区別する
・非炎症性:変形性関節症,整形外科的腰痛など⇒運動で悪化する,朝のこわばりがない
・炎症性:関節リウマチ,脊椎炎など⇒運動で改善する,朝のこわばりがある
②関節炎患者をみたら,以下の4つのカテゴリーに分類
→急性多関節炎,慢性多関節炎,急性単関節炎,慢性単関節炎
急性多関節炎の鑑別:以下の3つに分けて考えると,見逃しを防ぐことができる.
・細菌性:感染性心内膜炎,淋菌性関節炎など
・ウイルス性:ヒトパルボB19ウイルス感染,肝炎ウイルス感染,急性HIV感染,風疹など
・慢性多関節炎の初期:関節リウマチ,SLE(全身性エリテマトーデス),血管炎,成人Still病などの膠原病の初期像
急性単関節炎:臨床でよく遭遇するのは,結晶誘発性関節炎(痛風など)であるが,感染症と外傷の除外が必要である.
参考文献
1)Young NS, et al:Parvovirus B19. N Engl J Med 350:586-597, 2004
2)岡田正人:プライマリーケア外来における急性・慢性関節炎・関節痛の診断の進め方,medicina 37:1466-1471,2000
3)岡田正人:関節液,黒川 清,春日雅人,北村 聖(編):臨床検査データブック 2007-2008,pp651-653,医学書院,2007
4)岡田正人:DMARDsの早期開始,JIM 17:672-674,2007
5)Chakravarty EF:Associations between rheumatoid arthritis and malignancy. Rheum Dis Clin North Am 30:271-284, 2004
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