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特集 一般医のためのエコー活用法 Ⅰ.エディトリアル
エコー検査を自分でするとき頼むとき
著者: 金田智1
所属機関: 1東京都済生会中央病院放射線科
ページ範囲:P.6 - P.9
文献購入ページに移動非専門家として検査を行うとなると,どのくらいの経験が必要なのであろうか?腹部エコーに関してはきちんとした指導の下で200例くらい経験すれば,ようやく一通り臓器が描出できるというレベルだと思われる.では,診断能はどうであろうか?現実的にはさまざまな難度の疾患があり,一概には評価できない.例えば,胆石の診断はそれほど難しくないが,膵癌の診断はやはり非専門家には難しい.したがって,臨床研修の到達目標には「超音波検査ができる」というあいまいな表現でなく,具体的にどのような疾患または病態の超音波診断ができるようになるべきか明記されなくてはならない.それは緊急に判断する必要性があって,しかも比較的初級者にも描出でき,診断も可能なものといえるであろう.具体的な疾患や病態のリストを示す(表1).
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