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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻12号

2007年11月発行

文献概要

特集 一般医のためのエコー活用法 Ⅲ.心臓 この所見をみたら

左室壁運動異常

著者: 大塚美里1 中尾伸二1 増山理1

所属機関: 1兵庫医科大学循環器内科

ページ範囲:P.120 - P.123

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 心エコー検査を用いて左室の壁運動を観察する場合,まず壁運動異常が存在するかどうか,そして異常があれば,その範囲,程度を評価する.その際には,心腔の大きさ,心室壁の厚さなども考慮に入れ,さまざまな疾患を念頭に置いて評価していく必要がある.最も頻繁に遭遇する壁運動異常の原因は虚血性心疾患であるが,それ以外の病態でも左室の壁運動異常を生じうる.さらには,実際には壁機能に異常がなくても心臓全体の動きや外方からの圧排によって壁運動異常を起こすこともある.

参考文献

1) Oh JK, et al:The Echo Manual. Lippincott Williams & Wilkins, Baltimore 1999
2) Schiller NB, et al:Recommendations for quantitation of the left ventricle by two-dimensional echocardiography. J Am Soc Echocardiogr 2:358-367, 1989
3) Cerqueira MD, et al:Standardized myocardial segmentation and nomenclature for tomographic imaging of the heart;A statement for healthcare professionals from the Cardiac Imaging Committee of the Council on Clinical Cardiology of the American Heart Association. Circulation 105:539-542, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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