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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻12号

2007年11月発行

文献概要

特集 一般医のためのエコー活用法 Ⅲ.心臓 病態の評価

肺高血圧・肺うっ血

著者: 伊藤浩1

所属機関: 1桜橋渡辺病院心臓・血管センター

ページ範囲:P.147 - P.151

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 肺高血圧,必ずしも肺うっ血にあらず.肺うっ血は左房圧の上昇により肺に血液がうっ滞した状態であり,pulmonary venous hypertensionとも呼ばれている.肺動脈楔入圧の上昇を伴った病態である.それに対して,肺高血圧は肺動脈血栓塞栓症など肺血管抵抗の上昇でも生じる.そのような純粋なpulmonary arterial heypertensionでは,必ずしも肺動脈楔入圧の上昇や肺うっ血を伴うことはない.いずれの病態でも患者の主訴は呼吸困難あることが多く,迅速な診断と加療を要する.他の呼吸困難を伴う疾患と鑑別し,正しく病態を評価するために有用なのが心エコー法である.本稿では,心エコー図法を用いた肺高血圧の診断および肺うっ血の評価に関して述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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