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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻12号

2007年11月発行

特集 一般医のためのエコー活用法

Ⅲ.心臓 疾患の評価

心膜疾患

著者: 佐伯文彦1

所属機関: 1東芝病院内科

ページ範囲:P.209 - P.213

文献概要

正常心膜の構造と心膜腔の分布

 心膜は,伸展性に乏しい膜状構造であり,壁側心膜と臓側心膜からなる.臓側心膜は,心筋層の外表面および大血管の基部を覆う薄い膜構造である.一方,壁側心膜は胸膜や横隔膜,胸骨と接し,2mm以下の厚さをもつ線維性の膜であり,臓側心膜との間に心膜腔を形成する.心膜は,心臓の拡張を制限するとともに,心臓の偏位を防止する機能も果たしている.心膜腔は心膜で区画された閉鎖腔であり,正常ではわずかな量の心膜液が存在する.

参考文献

1) Feigenbaum H, et al:Echocardiography, 6th ed, pp247-269, Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 2005
2) Oh JK, et al:The Echo Manual, 3rd ed, pp289-309, Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 2006
3) 中谷 敏,別府慎太郎(編):新・心臓病診療プラクティス1―心エコー図で診る,pp236-249,文光堂,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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