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特集 一般医のためのエコー活用法 Ⅲ.心臓 疾患の評価
心臓腫瘍
著者: 中谷敏1
所属機関: 1国立循環器病センター心臓内科
ページ範囲:P.218 - P.221
文献購入ページに移動 心臓腫瘍は比較的稀な疾患であり,原発性腫瘍の頻度は10,000例あたり約7例とされている.また,原発性心臓腫瘍のほとんどは良性であり,その多くが粘液腫である.したがって,粘液腫だけ知っておけば,ほとんどの場合事足りるとも言えるが,たまにそれ以外の腫瘍も経験する.
心エコーはall or none lawが機能する検査でもあり,知っているか知らないかが重要となる.少なくとも未知の腫瘍に遭遇してもいくつかの鑑別を考えられるだけの知識はほしい.表1,2に心臓腫瘍の頻度を示す.
心エコーはall or none lawが機能する検査でもあり,知っているか知らないかが重要となる.少なくとも未知の腫瘍に遭遇してもいくつかの鑑別を考えられるだけの知識はほしい.表1,2に心臓腫瘍の頻度を示す.
参考文献
1) Sabatine MS, et al:Primary tumors of the heart. Zipes DP, et al (eds):Braunwald's Heart Disease, 7th ed, pp 1741-1755, Elsevier Saunders, Philadelphia, 2005
2) Ha JW, et al:Echocardiographic and morphologic characteristics of left atrial myxoma and their relation to systemic embolism. Am J Cardiol 83:1579-1582, 1999
3) Iwahashi N, et al:Cardiac tumor as an initial manifestation of acquired immunodeficiency syndrome. Circ J 69:243-245, 2005
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