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文献詳細

雑誌文献

medicina44巻12号

2007年11月発行

文献概要

特集 一般医のためのエコー活用法 Ⅳ.腹部 臓器からみた腹部エコー

消化管―腹部食道,胃,十二指腸

著者: 本田伸行1 橋向成典1 廣辻和子2

所属機関: 1寺元記念病院放射線科 2医真会八尾総合病院臨床検査科

ページ範囲:P.335 - P.338

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基本の解剖

 本稿では,スクリーニング超音波検査(ultrasonography:US)に際して比較的描出が容易な上部消化管を取り上げる.

 消化管USの基本は,胃腸液の貯留の有無と壁肥厚の有無を確認することといえる.消化管内容物はその音響学的性状によって種々のエコーレベルを示し,澄んだ胃腸液は無~低エコー,微小ガスの混在した食物残渣や粘液は高エコー,消化管ガスは多重反射として描出される.消化管壁は,通常のコンベックス型探触子を用いた経腹壁走査では,1層の低エコーレベルに描出されることが多い.この低エコーは固有筋層(proper muscle layer:pm)に由来しており,さらにこの内腔側に粘膜下層(submucosa:sm)が高エコー層として識別できることもある.

参考文献

1) 朝井 均,野上浩実:消化管疾患の超音波診断―胃・十二指腸を中心に,ライフ・サイエンス・センター,1983
2) 本田伸行:日常診療における消化管超音波診断,メディカル・コア,1996
3) 長谷川雄一,岡田淳一:腹部画像診断アトラス,Vol.3:消化管,ベクトル・コア,2000
4) 春間 賢,他:消化管超音波ビジュアルテキスト,医学書院,2004
5) 湯浅 肇,井出 満:消化管エコーの診かた・考えかた,医学書院,2004
6) 関根智紀:新超音波検査―消化管,ベクトル・コア,2006
7) 岩崎信広,岡部純弘:ステップアップ消化管超音波検査,医歯薬出版,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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