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特集 一般医のためのエコー活用法 Ⅳ.腹部 状況からみた腹部エコー
集団検診の現状と課題
著者: 三原修一1
所属機関: 1日本赤十字社熊本健康管理センター
ページ範囲:P.385 - P.390
文献購入ページに移動 筆者らは,1983年8月から,人間ドックおよび地域・職域集団検診に腹部超音波スクリーニングを導入し,この24年間に延べ150万人以上の検診を行ってきた.その目的は,従来の検診では発見できなかった疾病,特に悪性疾患の早期発見であり,その成果については,これまでにも数々の報告を行ってきた1~7).本稿では,腹部超音波検診の方法と成績を紹介し,検診の確立と普及に向けての課題と将来展望について述べてみたい.
参考文献
1) 三原修一:検診(健診)における超音波検査.臨床と研究 79:1374-1378,2002
2) 三原修一:画像診断を用いた肝癌検診―超音波による肝癌検診.臨床画像 14:1520-1525,1998
3) 三原修一,他:集団検診における胆囊癌診断の現況.胆と膵 26:801-804,2005
4) 三原修一,他:集団検診からみた長期生存膵癌症例.消化器画像 8:429-431,2006
5) Mihara S, et al:Early detection of renal cell carcinoma by ultrasonographic screening;Based on the results of 13 years screening in Japan. Ultrasound in Medicine and Biology 25:1033-1039, 1999
6) 三原修一:新超音波医学(1)(医用超音波の基礎),pp146-153,医学書院,2000
7) 三原修一:ここまでわかってきた最新の生活習慣病健診と対策のすべて―診断からフォローアップまで,pp123-127,ライフサイエンスセンター,2005
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